【生分解プラスチック】米カーギル・ダウ、ポリ乳酸プラスチック設備の稼働を正 式発表

 4月2日、カーギルとダウ・ケミカルの合弁会社、カーギル・ダウ(米国)は、 「とうもろこしを原料にした植物由来のプラスチックであるポリ乳酸の生産工場が 本格稼働した」と発表した。既に今年1月から一部で出荷を始めていたが、日本で の販売を受け持つ三井化学などの関係者や報道関係者などを招き、生産体制が整っ たことを改めて宣言した。  カーギル・ダウが手がけるポリ乳酸は、資源の枯渇が懸念される石油の代わりに 、再生可能な植物資源を原料にしている。さらに、石油系プラスチックの主な用途 であるフィルム、ボトル、繊維など幅広い用途に適用できる点で注目を集めている。  同社は、2002〜2003年にかけて一般消費者向けの製品でポリ乳酸の実用化が相次 ぐとみており、こうした商品開発に対して今後数年で約250万ドルを投資していく としている。  この発表に合わせ、日本で販売を受け持つ企業では事業拡大に向けた体制整備も 始まった。三井化学と三菱樹脂では、4月1日から担当部署の名称を変更し体制を 強化している。

◎米カーギル・ダウ http://www.cargilldow.com/